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看護師不足による影響

看護師不足が叫ばれている医療業界ですが、看護師は女性が多いため結婚や出産を理由にやむなく離職する人も少なくありません。人員が不足すれば当然ながら現場の負担は増えます。看護師が不足することで具体的にどのような影響が出てくるのか、詳しく見ていきましょう。

看護師不足による影響

さらに離職者が増えるリスク

厚生労働省が発表した「看護職員の現状と推移」によると、平成25年度の段階で求人数と求職者数に大きな開きがあることが分かりました。看護師不足が続くことで一人ひとりの仕事量や勤務時間が長くなり、体力的・精神的負担が重くなります。日本医療労働組合連合会が発表した「看護職員の労働実態調査報告書」によれば、看護師の7割以上は慢性疲労があると回答しており、健康に不安を抱えていることが分かっています。疲弊した看護師が離職し、現場の負担が増加することで、さらに離職者が増えていくおそれがあります。

医療の質低下のおそれ

患者の数に対して看護師の割合が少ない場合、対応が手薄になってしまいます。人手が足りず、経験の浅い看護師が責任の重い業務を担うことで重大な医療ミスが起こる可能性もあります。看護師は人の命や健康に直接関わる仕事だからこそ、十分な人員を必要としています。
また、看護師が不足することで緊急時の対応ができなくなり、「患者のたらい回し」が起きる可能性もあります。患者がたらい回しにされる原因は様々ですが、現場の看護師が足りていないことも原因のひとつです。緊急対応に回せるほど人員に余裕がない病院は患者を受け入れられません。最悪の場合、受け入れ先の病院が見つからず患者が死亡してしまう可能性もあります。

地域医療に及ぼす影響

看護師不足の影響で地方病院が封鎖されてしまうケースもあります。地方では特に看護師が不足しており、経営が苦しくなって封鎖を余儀なくされる病院も増えています。その結果、地域住民はすぐに通える医療機関を失い、定期的に病院に通わなければならない患者は多くの時間や交通費が必要になってしまいます。高齢の患者にとっては大きな負担となるだけでなく、緊急時に対応してもらえないという不安もあります。
看護師不足を解消するためにはただ看護師の数を増やせばいいのではなく、地域などで人数に偏りが出ないように調整する必要があります。どの地域に住む人でも安心して治療を受けられる体制を整えることこそが、本当の意味での看護師不足解消につながります。

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