迫りくる2025年問題に備えて、今のうちに働きやすい職場に転職しましょう。看護師として働ける職場は多岐に渡ります。その中で主な職場となるのは「病院」「クリニック」「介護施設」の3つです。職場ごとの特徴やメリット・デメリットを把握した上で、自分に合ったものを選びましょう。
病院には様々な診療科が設けられています。配属される診療科によって仕事内容や求められるスキルが異なりますが、特に人気の高い診療科は「小児科」「内科」「整形外科・リハビリテーション科」「産婦人科」です。給与・休日・福利厚生などの基本条件に加えて、興味のある分野の診療科があるかどうか、そこで働けるかどうかも併せて確認しましょう。また、勉強会やセミナー、研修などを定期的に開催してキャリアアップやスキルアップの機会を設けている病院も多いため、教育制度についても調べておいてください。ただし、病棟勤務の場合は夜勤が発生するため、ワークライフバランスを重視したい人は要注意です。
クリニックは個人経営で施設自体も小規模なケースが多いです。少人数なのでひとつの施設あたりの求人は若干名ですが、クリニック自体は全国各地に膨大な数があるため、トータルの求人数は充実しています。スタッフの数が少ないので、実務経験があり即戦力になれる人材が優遇される傾向にあります。地域に密着したクリニックがほとんどなので、コミュニケーション能力を重視していることも少なくありません。クリニックに転職する際には、施設のトップである医師の人物像を把握することがカギとなります。開業医の場合、運営方針や診療方針にこだわりを持っていることが多いので、自分に合うかどうかを事前に確認しておきましょう。日中のみ営業しているクリニックであれば夜勤やオンコールが発生しないため、夜勤を避けたい看護師にもおすすめです。ただし、給与や福利厚生は病院と比べて劣る可能性が高いです。
迫りくる2025年問題に向けて、看護師を積極的に採用している介護施設も増えてきました。介護スタッフと連携しながら、利用者の看護ケアに携わります。介護施設に転職する場合は、看護師としての業務範囲とそれ以外の業務内容を確認しておきましょう。看護業務だけでなく、介護スタッフのサポート業務を行う機会も多いためです。医療行為が少ないため、ブランクのある潜在看護師には人気がある一方、看護師としてのスキルを活かしたい人には向いていないかもしれません。