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ブラック病院を見極める

働きやすい職場に転職するために、ブラック病院の見極め方を紹介します。労働基準法を無視した残業など、労働者を使いつぶすようなブラック病院も残念ながら少なくありません。そのような職場に応募してしまわないように、求人情報をよく確認していきましょう。

ブラック病院を見極める

求人情報から読み取る

まず、給与が高く設定されているのにずっと同じ求人が出ている場合は注意が必要です。こういった病院は離職率が高く慢性的に人手不足の状態である可能性が高いです。最近は求人サイトなども増えており、様々な媒体へ求人を掲載しているところも多いです。しかし、他の病院と比べて給与が高いのに求人が出続けているということは、「給与を高くしないと応募がこない何らかの事情」があると考えていいでしょう。
また、病院の規模に対して募集人数が多すぎる場合も危険です。病院の規模は病床数から読み取れますが、それに対して看護師の募集人数が多い場合、直近で大量の看護師が退職したか、もしくは大量の看護師が退職する前提で募集している可能性があります。さらに、募集人数から離職率を読み取ることもできます。病院の公式サイトを確認し、職員数を確認しましょう。例えば、看護師の数が100人の病院が20人募集していた場合、離職率は20%です。看護師の平均離職率は10%前後なので、それと比べると高い数字であることが分かります。
職員数を公表していない場合、病床数と看護体制から必要な看護師の数を算出することもできます。例えば、280床の病院で7対1の看護体制の場合、240÷7=40人の看護師を配置しなければなりません。つまり、1ヵ月で40(人)×24(時間)×31(日)=29,760時間の勤務時間となります。労働基準法では月の勤務時間が130時間以内と定められているため、29,760(時間)÷130(時間)=228.9人となります。最低でも229人の看護師が必要であり、この数字に募集人数の割合をあてはめて考えれば、その病院がどれだけ人手不足の状況なのかが見えてきます。

細かい部分も確認すること

給与や賞与、残業・夜勤手当は転職先を選ぶにあたって重要な項目ですが、中には記載が曖昧になっている病院もあります。詳細な情報を知られると応募人数が減るため、意図的に曖昧にしている可能性があり、そのようなところはブラック病院である可能性が高いです。離職率や有給消化率、平均勤続年数についても必ず確認しておきましょう。また、求人情報には基本的にポジティブな内容しか記載されていませんが、すべてが好条件という職場はほとんど存在しません。自分の希望する条件に優先順位をつけて、それに合う転職先を選んでください。

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